狂牛病(BSE)はウイルスが原因かも?
狂牛病の原因は奇形タンパク質によるプリオンのせいという説が今まで有力でしたがひょっとしたらウイルスかもという研究結果が発表されています。(アメリカ・Yale大学)
—————————
BSEに類似する2つの脳変性疾患に感染したネズミの神経細胞から、ウイルスのような分子が見つかった。
感染していない細胞の中にそうした分子はなかった。
—————————
つまりタンパク質が何故か奇形化しプリオンという結果になるわけではなく、
ウイルスの感染による症状の結果プリオンが発生しているということです。
ただ、ウイルスそのものを発見したわけではなくウイルスのような分子を見つけたにすぎず、まだ断定された情報ではありません。
ですが用心の意味でもウイルスかもしれないという研究結果は注目するべきです。なぜなら、プリオンが発見されないから狂牛病では無いとは言えなくなるからです。
プリオンが発見されない=狂牛病ではない
という理由で輸入再開されている生後20カ月以下(※)のアメリカ産牛肉もウイルス感染説が正しければ超危険ということになります。
アメリカでも肉骨粉を使った飼料は禁止ということになってはいますが規則を破ったり規則を知らなかった等で与えてしまっている例や、糖蜜飼育と呼ばれる動物の糞に蜜を加えて食べやすくしたものを飼料として与えている例など危険と思われる実態があるわけです。
今ひょっとしたらこの瞬間、歴史的に見ればプリオン説とウイルス説の狭間であり数年後にはウイルス感染説が当たり前になっているかもしれません。(隠蔽されているかもしれませんがね。)
日本国内で実施されてきたBSE検査は2008年7月限りで生後21カ月未満の牛の検査の費用を打ち切ることになっています。
そもそもウイルスが原因だったら全頭検査の意味も半減ではあるのですが、やらないよりもやった方が良いのは間違いありません。
そんな中いち早く和歌山県では国が21カ月未満検査の費用を打ち切っても県で費用を負担して検査をしますと発表しました。(熊野牛など)
たとえそれが『全頭検査をしても県の負担額は小さくPR効果の方が大きい』という結論から導かれた結果であったとしてもそんな県が増えてくれたらと思います。
潜伏期間が長い狂牛病。BSEに感染した牛を食べ、私たちが感染してしまっていたとしても食べてから5年も10年も経ってから発症した所で何処でどんな牛肉、あるいは加工食品を食べて発症したのかなんて証明出来ません。
口に入れないで済むのならそれに越したことはありません。
食べる物の原料や飼料までさかのぼって調べてから食べるなんて到底ムリですが危険かもしれないという情報が頭に入っているのと入っていないのでは心構えからして違います。
情報を得て判断するのは各自に委ねられることになりますが・・・
『ここまでなら自分でも出来る』という線を一度考えてみるのも悪くないと思います。
※アメリカでは生後20カ月以下と思われる牛を目視(見た目で適当に判断)等で検査後枝肉にし切り分け輸出されています。
参照URL
http://www.usfl.com/Daily/News/07/02/0202_015.asp?id=52345
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000001-agara-l30
補足:狂牛病は元々スクレイピーという羊がかかるイギリスの風土病のようなものでした。分かっているだけでも250年程前から存在していました。
近代になり食肉加工の流通に伴い資本主義の宿命でもありますが極限利益追求の為元々草食動物であった牛に肉骨粉(近隣の農場から病気等、原因不明で死んだ各種動物の死体肉などを集めて使用)を食べさせていたのが狂牛病の原因と言われています。
この肉骨粉、1900年頃には既に牛に飼料として与えられていたのですが1980年以降更なる利益追求の為、それまで行っていた処理工程を省き(処理温度を低下・脱脂用溶媒量を減少)市販されてしまいました。
5年の潜伏期間を経て1985年以降イギリス各地同時多発的に狂牛病にかかった牛が発見、のちにそれを食べた人間に異型クロイツフェルト・ヤコブ病として広まることとなった。